感涙保証、私の愛聴盤 その４６
Ella And Louis/Louis Armstrong & Ella Fitz Gerald
男性歌手としてのサッチモはNo.１で紹介しているので、これは Ella の代表アルバムとして紹介するのが筋である。このシリーズでは一人一枚という方式でやるので・・・。しかしなあ、どちらかというとこのアルバムもサッチモの紹介アルバムなのだ、Ellaには悪いけれど・・・。
サッチモこと Louis Armstrong は1971年の7月初めに亡くなった。これは本を紐解いて紹介しているわけではない。実は、私が今居るこの会社の入社試験の夜、受験生が泊まる宿で、同じ受験生の人から亡くなったとのニュースがもたらされたのである。３０年も昔のことだけども昨日の事のように思い出す。だから、同期生として会社に入ったその人も、もうすぐ会社生活を全うしようとしている。
私も同じことで、あと残すところ６〜10年ばかりである。幅があるのは迷っているということだ。早く辞めて自分の好きな事をやるのがいい、ということは分かっているのだが、生活がなあ・・・。 実はそんな浮世の悩みをすっ飛ばしてくるのがこのアルバムなのだ。
二人ともうなるほどうまい。このコンビネーションはすごいなあ。何度聴いても飽きない歌ばかりである。しかし、どさくさまぎれで言うようだが、Ella の若いころの声は美空ひばりそのものだ、という私の意見は葬り去られたまま。たしかにこのアルバムで聞こえる Ella の声は野太いばかりでひばりどころではない。ただ、天才は天才を知る。たぶん、ひばりは、Ella の若い声を聴いて自分のスタイルを完成させたんじゃないかなあ・・・ちう私の持論。天国にいる３人でそこんところ話し合ってくれん？
