酒匂川オフで坂馬鹿を見た
私にとって初めての神奈川県オフ。そしてあのくずてつさんとの初出会いであった。
集合は小田急線の小さな駅、富水。神奈川在住のメンバーを中心に１０人ほどが集まった。今も活躍中の人では、えのさん、Hisさん、ＺＩＮさんなどがいた。幹事はくずてつさんである。この方、初見は非常に真面目なインテリタイプと見えたのだ。私の第一印象は大きく狂うことは少ないのだが、このときは珍しく誤ったようだ。ま、そのほうが親しみやすいのだけど。
最初は酒匂川沿いの自転車道をゆっくりと行く。川から離れるとぼちぼち坂が現れるがまださほどの事はない。おいしい水がある滝を眺めるまでは長閑でいい道であった。記念写真を撮ったりしてまあハイキング気分である。
しかしこれからが神奈川だった。丹沢湖へ向かうコース設定として峠を越えるルートがあった。ほとんどはこちらを選んだが、くずてつさんを含めて２〜３人が真っ直ぐ国道を行く。車が多いのでサイクリストならこっちの道がよかろうと思ったのだが、走ってみてくずてつさんが避けたのが分かる。高速道と交差するころから傾斜がきつくなる。並ではない。しかもうんざりするくらい長いのである。私やえのさん、小道具のまつさん、それにHisさんなどは、まあ普通の脚だからへろへろ登るしかない。その反動でHisさんは下りでこけた。怪我はたいしたことはなかったけれど...。
しかし他のメンバーときたら...。神奈川在住のメンバーとは初めて会う人が多かったのだけど、なんのことはない。ただの凶暴なロード乗りだった。レースの話に花が咲く東京近辺のメンバーとは多少違う「のどかさ」を期待していたけどぜんぜん変わらん。昼めしどきは五十嵐さん中心にレースの話ばっか。むしろこっちのほうが狂暴かもしれんと心底思った。あんなゲロ坂を足もつかんと、２１〜２３のギアでホイホイ登っていくような人たちはどんな身体の構造になっているんでしょうかね。サイボーグかもしれん。
とくに五十嵐さん、身長に比べたらやたらケツがでかい。やはりそこに速さの秘密があるようだ。私もケツをでかくしたら早くなれるのかなあ...。
神奈川方面にはしばらく近づかないことにしよう。凶悪な人たちの棲む場所というだけではなく、あまりにもアプローチに時間がかかり過ぎるのだ。朝９時の集合時間に間に合わせるのに家を６時には出ないといかん遠さなのだ。自転車に乗っている時間と小田急電車に乗っている時間があんまし変わらんかったからね。
と、ぐちばかり言ったが、コース設定にもくずてつさんならではの気配りがあって、たいへん楽しめた。丹沢湖の周回で最後は自転車担いだというのも彼らしい演出かな。私は帰る時間の関係でひとり先に丹沢湖を下りたけれど、今考えれば、反省会なるものをちゃんとやっておれば、もう少し神奈川県にも足が向いたのではないかなと思うのである。酒を呑んでないとあまり情景が浮かんでこんなあ、しかし。
