江戸川オフ入門編

江戸川オフ入門編

これが最初の江戸川オフ（97年１月２６日）

　私にとっては記念すべき江戸川オフ初参加の歴史的一瞬なのであるが、あまり記憶が残っていないのでなかなか書けなかったオフである。ほかのオフ同様、９７年のログが手に入ったので、その書きこみの内容から少しずつ思い出しながら書くとしようか。
　広い意味での江戸川オフというのは鍋DE江戸川火器オフという１２月にやったオフも入るのだが、これは当時の江戸川オフからすれば異例中の異例であった。江戸川オフは集合場所が旧葛飾橋の下、そこから堤防上の自転車道を北に走り、玉葉橋付近で軽く昼食を取って引き返すというパターンであったようだ。私はその昼食にビールやお酒を呑んでも大目に見られるという噂を聞いて参加したようなところがある。以前、多摩川オフでこれをやって冷たい視線をあびたものだから・・・。
　まるで地理に不案内な私は、ツーリングマップルを見ながらまず荒川沿いに下る。途中から橋を渡り、金町を目指して走るコースを選んだが、ほとんどこれが幹線道路でアプローチとしては実におもしろくない道だと感じたものである。迷いながら江戸川の土手に着いたものの集合地点よりもかなり下流だったのを覚えている。１０時前に集合地点らしきところへ着いたが居たのは２、３人だったであろうか。そのときの参加者は、幹事の三連豚さん、常連のうーすさん、米田共彦さん、きょういちさん、小道具のまつさん、それに私くらいしか記憶にない。あと居たとすれば、さんないさん、へっとこさん、５５kazさんあたりだろうか。そのうち米田さんはなんと坂戸からの自走ということで、４、５時間かけて走ってきたらしい。
　その日は風の強い日だった。午前中は南風だったらしく玉葉橋まではかなり強い追い風。途中、三郷あたりで何人かが合流したような気がする。走っている途中は割愛して、いきなり昼食の場面に飛ぶ。玉葉橋の袂にコンビニがあってそこで昼食の材料を仕入れるのがパターンであった。もちろん酒も置いてある。寒い日だったのでビールではなく燗番娘にしたような気もする。昼飯時になって風向きが変わり北風が強くなってきたため、三連豚さんが車からテントを取り出して張ったという記録が残っている。そう言われればそんな場面もあったよなあ・・・。しかし風はどんどん強くなりテントが吹き飛ばされる場面もあったようだ。
　帰りはしたがって追い風。あっという間に葛飾橋に戻ったわれわれを待っていたのは柴又での甘味処での反省会であったような気がするのだが、そのときは大した記憶はない。当時の書きこみによれば、日が落ちかかった帰り道、公園のトイレを探すこと２度、３度。１８時過ぎに家に帰着したとある。まだ極めて健全（？）な江戸川だったようである。

江戸川オフ、松戸健康センター(９７年２月15日）

　松戸健康センターで江戸川オフをやるという話はすでに前回のオフで出ていたようである。年末の１０耐を春日部の健康ランドでやって以来、三連豚さんは健康ランドにはまっていたようであるのだが、これがあまり好評ではなかった。幹事の呼び掛けにきちんと反応して書きこんだ人は一人もなく、私だってドタ参での出撃だった。
　前日あたりに天気が崩れるという予報があったので三連豚さんは急遽現地集合の案内を出していたようであるが、これを知らずにいつもの集合場所に来たあわて者もいたようである。これはさんないさんだ。私は健康センターに直接行くにはちと時間があったのでいつもの集合場所経由で行ってみたのだが、さんないさんがポツンと一人居るのを見かけて声を掛けたのだった。さんないさんとは前回会っていたのかなあ・・・。
　健康センターに行くと誰もいない。たしか三連豚さんが自転車なしで現れたのはしばらくしてからだった。米田さんが着いたのもそのころだったろうか。米田さんは自転車あったかなあ。確か自転車に乗るような服装ではなかったような気がする・・・。三連豚さんは、書き込みに対して誰も出欠をはっきりしないと言ってふくれている。予定が立たないのはそのとおりだが魅力がないオフであればしょうがない。もともと内輪の人間関係で成り立っているようなオフだから広がりがないのだ、という印象がある。
　最初は四人で始まった健康センターオフだが、あとからへっとこさんも加わった。この人が加わるだけでオフは俄然宴会色が濃くなる。なにせ宴会王と言われる御仁で、私は何度この人がまぐろになったのを見たことだろう。しかし健康センターというところは呑兵衛にとっては至れり尽せりの環境である。風呂があって休憩場所があって酒がある。汗を流してさっぱりとした気分で呑む酒は美味い。呑むほどに酔い、酔いつぶれれば横になり、酔い覚ましに風呂に入る。これを繰り返すと、へっとこさんならずとも瞬く間にまぐろになる。私は酔い醒ましに風呂に入ったが最後、湯船の縁でしばらく眠りこけていた。
　松戸健康センターはその後も何度か使うことになった。私のお気に入りは外にある草津の湯である。真っ白で、硫黄分の強いこのお湯に入るといつまでも暖かく、またいい臭いがするので必ず入ったものである。硫黄臭が嫌いな人にはお勧めできないけれども、ここの目玉である薬草湯よりは患部がひりひりしない分ずっといい。
　健康センターを出たのは６時を過ぎていたろうか。さすがに自走で家に帰ることは考えなかったらしく、新松戸から武蔵野線で我が家の方向に輪行したのであったが、下りた西浦和の駅を出たところで真っ暗になった見知らぬ街ゆえ、完全に方向を見失ったことを覚えている。あれは怖いものだ。何度同じ処をぐるぐると回っていたことだろう。かなり走りまわって見覚えのある武蔵浦和の駅を見つけたときはほっとしたものである。そこから荒川を渡って家に帰りついたのは午後９時近くのことだった。江戸川の帰りに前後不覚になったのはこれが最初。しかしこれに懲りて悔い改めたわけではなく、この後も何度か繰り返されることになる愚行の始まりだった。
　　　　　　