（オークションの謳い文句）はっきり言ってゴミです。マツダの真空管ラジオ「うぐいすＰＳ」です。バラバラになってます。部品取りにどうぞ。すべての部品は揃っていません。
東芝のうぐいすシリーズの一台。このシリーズは当初木製キャビネットでトランス式という設計で統一されていた。しかしこのラヂオはオートトランス方式でキャビネットはプラスチック。大きさからしてもかなりやシリーズに近い。
これを手に入れたときはなにゆえか部品がばらばらの状態であった。誰かが分解して部品として売ろうと考えたのかもしれない。こんな状態のラヂオは部品が欠けていることが多いものだが半信半疑で組み立てていったところほとんど欠品が無かったのには驚いた。
クリックで拡大。回路的には標準的な中波、短波切替可能なラヂオ。ただしパイロットランプの多さは特筆もの。このサイズのラヂオで７個ものパイロットランプを有するものは他に類を見ない。
パイロットランプはすべて丸い選局ダイヤルのところに集中している。一度に全部が点灯するわけではなく中波、短波、ＰＵの切替スイッチに応じて点灯するランプも変わる。モードに応じて色分けされたランプが点灯するというのがこのラヂオの売り。こういうイルミネーションはこのラヂオが最初ではないがＭＴ管のラヂオでは珍しい。
この凸凹したブロック型電解コンデンサは当然交換する。通常はケースを流用して中にチューブラーコンデンサを組み入れるのだがこの場合はちょっとためらう。結局、手持ちのブロックコンデンサを使う。
きれいなキャビネットだが少し割れていたのが残念。天板左角が欠けていたのでその部分をプラスチックパテで埋め、きれいに再塗装したのがこの段階。電気系はすでに修理が完了している。ばらばらだったラヂオが新品同様に生まれ変わるのもあと少しである。
分厚いプラスチックのパネルの裏からの照明。夜に雰囲気の出るラヂオである。
これは中波を選択したときのパネル照明。カバーが無い２個のランプが点灯する。ＳＷはグリーンのカバー付きランプが３個点灯。ＰＵ選択時はブルーキャップのランプが２個点灯する。標準放送だけを楽しむ分にはあまりありがたみの無い細工かもしれない。
